瓦が埋められている土塀を瓦土塀と言います。
おはようございます。奈良から帰ってきて今日から仕事をしてるKawara王子です。
今日も昨日に引き続き塀の瓦は目の前に瓦を見ることができて楽しいからオススメですよってブログです。
塀と言ってもいろいろな種類の塀があって土で作られた塀を土塀といい、昨日のブログの塀瓦の塀は土塀で塀の表面を漆喰で仕上げられた塀でした。
漆喰で仕上げられた塀も瓦の黒と漆喰の白にコントラストがあって綺麗でいいのですが、今日オススメしたいのは漆喰で仕上げられていない土塀で、塀に瓦が埋め込まれている土塀です。
唐招提寺内の北にある中興堂の前から西に続く道沿いにある土塀です。
点線のように見えるのが瓦なんです。近づいてみるとこんな感じです。
古い瓦が土塀に幾重にも埋め込まれています。
このような瓦が埋め込まれている土塀を瓦土塀といい、土塀に染み込んだ雨水を排水する為や、土塀の強度を増す為の昔の人の一工夫で意匠性もありますよね。
主に屋根や塀などに使われいた古い瓦を利用していますので大きさ、形は不揃いで
軒先に使う模様の入った瓦や、棟に使う丸い瓦など様々な瓦が埋め込まれているので、ゆっくりと時間をかけて珍しい瓦を探すのも楽しいですよ。
その当時、瓦を埋め込んだ人もきっと楽しみながら瓦を埋め込んだんじゃないかな、いやこれは絶対楽しんでますよ!
土塀の強度を増す為の工夫ですが、明らかに土塀を観る人のことも意識して瓦を埋め込んでると思います。
大きさ、形が不揃いの瓦が土塀に埋め込まれることで土塀に模様を刻み、日の当たると瓦の凹凸できる陰影が無機質な土塀に豊かな表情を生み出します。
今日もちょっとマニアックな屋根に使われるだけが瓦じゃない瓦の楽しみ方をオススメするブログでした。
唐招提寺に行くことがあったら瓦土塀で瓦を身近に感じて瓦を楽しんでみてください!
明日は東大寺での瓦の楽しみ方を書こうっかな。
お楽しみに!