瓦離れが進んでいくのはある程度仕方ないんじゃないかな
瓦をメインに施工している会社のボクがこんなこと書いたらダメなのかもしれないけど、瓦離れが進んでいくのはある程度仕方ないんじゃないかなって考えてるKawara王子です。
日本では1400年前から使われ非常に歴史のある建材の瓦。神社、寺、城で使われだし、その後広く一般的に使われるようになってきた歴史があり日本建築には最適な建材であることは間違いないと考えています。
しかしながら最近大きな地震が起こるたびに地震で家屋が倒壊するのは瓦が重いからという理由から瓦に変わって軽い屋根材であるスレート屋根材、金属屋根材などが瓦に変わって屋根に施工されることが多くなりました。もちろん耐震のことだけでなく価格の影響も多いですけどね。
30、40年前に建てられた家には耐震性能を満たしていない家が多く、そのような耐震性能を満たしていない家にはやはり屋根は軽い方がいいんです。脆弱な躯体の家の屋根に重たい瓦を乗せたらやっぱり地震の時に倒壊しやすくなりますよ。そんな家には絶対に軽い屋根材をお勧めします。
どうしても屋根に瓦を乗せたい場合はまず躯体を補強して耐震性能を向上させてからにしてくださいね。
記事に合う写真が思いつかなかったんでこれで勘弁して。
ちょっと話が逸れましたね。なんの話でしたっけ?
瓦離れが進んでいくのはある程度仕方ないんじゃないかな
あっ瓦離れが進むのは仕方ないって話でしたね。
新築で建てられる家の屋根の多くがスレート屋根材、金属屋根材になっている理由はざまざまあるのです。値段、耐震性、デザインなどなど。で値段、耐震性については瓦はスレート屋根材、金属屋根材にはどうしても敵わないです。
デザインも屋根の勾配がほとんどないスタイリッシュな感じの家にはどうしても瓦は使えないですしね(基本的に瓦を施工するのは寸勾配以上が理想です。最近は3寸勾配などの緩い勾配に対応した瓦もありますけど。)
それと日本家屋には欧米などの家屋のように100年、200年修理、改修しながら住み続けるという考えが少ないんですよね。長持ちさせようって意識が少ないんじゃないかな。(最近はちょっとずつ変わってきてますけどね。)それも耐久性能の低いスレート屋根材、金属屋根材が選ばれるようになった理由です。
そもそもなんで昔(30年から40年ぐらい前)は瓦の家が多かったのかというと、スレート屋根材、金属屋根材などのいわゆる新建材がなかったからです。選択肢が少なかったんです。ところが今は瓦以外の屋根材が増えて選択肢が増えたから選ばれにくくなったんです。
地震以外にもこんな理由から選ばれにくくなった瓦。そりゃ瓦離れが進みますよ!
まあこのまま黙って減り続けるのも悔しいんで、瓦独自の価値を共感してもらえるように発信を継続していきますよ!