兵庫県加古川市の播州瓦工業株式会社 岡 公司 Kawara王子のblog

あなたに伝えたい瓦ない想い。兵庫県加古川市の屋根工事店 播州瓦工業株式会社のKawara王子こと岡 公司です。瓦の価値を伝えるためにブログ、Facebbok、Twitter、Instagramで発信してます。

もちろん広島県福山市でもしっかり瓦を見てきましたよ。

昨日は広島県福山市でエクスマを通じてつながりのできた下宮夫婦と楽しい時間を過ごし、今日は下宮敏商店の3代目とあいにくの天気ながら岡山でゴルフを楽しんできたのですが、実はしっかりと瓦の地域性について調べてきたんです。

 

瓦は作られる産地によって使われる地域によって違いがあるんです。

 

瓦屋根はどこでも同じように見えるんです、実は地域によってどこで作られた瓦を使うのか、どんな種類の瓦を使うのか微妙に違いがあって地域によって違いがあるんです。

現在の瓦の主な産地は、三州瓦(愛知県三河地方)、淡路瓦(兵庫県南あわじ市)、石州瓦(島根県石見地方)が三大産地とされていて、それぞれの産地で特徴があります。その特徴についてはまた別の機会にブログに書くとして、日本の瓦は三大産地以外にも昔から瓦を生産している地域があります。

そんな瓦の産地のひとつに愛媛県今治市菊間町で生産されてい菊間瓦があります。

菊間瓦は愛媛県周辺と瀬戸内海を挟んだ広島県でも使われている地域があり、福山市もそんな地域の一つだということが今回広島県福山市を訪れたことでわかりました。なぜかと言うと。

 

そもそもボクが以前ブログで書いて記事「ちょっと変わった瓦」で紹介した蟹面戸瓦に下宮さんが興味を持ってくれて、蟹面戸をいろんな場所で探してくれたんですが、なかなか見つからず途方に暮れていたところなんと

自分の実家にあった!というオチで

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実はこの写真の瓦は正しくは土居面戸瓦と言って蟹面戸瓦と用途は同じでも少しだけ形が違うんですが、そんな細かいことはまあいいでしょう。

で今回下宮さん家にお邪魔した時にじっくりと下宮家の瓦を見せてもらいました。写真に写っている塀に使われている鳩の飾り瓦も気なるしね。

 

実際に屋根に使われた菊間瓦

 

すると下宮家の屋根に葺かれた瓦が菊間瓦だったんです。

菊間瓦という瓦はもちろん知ってたんですが、ボクの地元の兵庫県播州地方では菊間瓦が使われることはほとんどないので、実際にの菊間瓦が使われた屋根を見たことがなかったんです。

それがまさか下宮家に菊間瓦が使われていたとは!

 

特徴的な立浪鬼

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鬼瓦の下にある巴瓦の模様も独特!

 

立派な門にも立浪鬼と亀の巴瓦。

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屋根の端っこに使う袖瓦という瓦も菊間瓦の特徴で

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入羽根紐風切という瓦でこの瓦を見たのももちろん初めてでした。

 

 

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 鳩の飾り瓦も鳩の周りに松があって縁起がいいですね。

 

こんな風にボクの住んでいる兵庫県播州地方から車で2時間強移動するだけで、地域独自の特徴ある瓦を見ることができました。

 

地域によって様々な独自の特徴があるのも瓦の魅力の一つです。

また他の地域の瓦も紹介しますね。