本人が気がついていないだけで、実は独自の価値かもしれない
おあつーございます。
気温が30度を超えるのが当たり前の季節になってしまいました。嫌だけど仕方ない屋根屋が1年で一番ツライ季節です。
「今日は暑いですねって」、テレビ、ラジオなどで聴くたびにちょっとイラッとしちゃうぐらいツライ季節です。
って文字を打っててもイラッとします(笑)
風土気候が生んだ独特の瓦
そんな暑い季節だからこそ、涼しくなるような文字を打ちましょう!
「雪割瓦」ゆきわりかわら
昨日淡路島の大栄窯業さんで初めて現物を見ることができた雪割瓦
この暑い季節には、涼しげで風流ないいネーミングだと思いませんか?
この瓦の存在を知ったのは、6月13日。ほんのつい最近です。それまでは全く知りませんでした。なぜならボクの住んでいる、仕事をしている地域にはまったく使う必要のない瓦だから。
雪割瓦は、写真で見てもわかるように、棟(屋根の一番上の部分)に使う丸い瓦に魚のヒレのようなものがついていて、棟に積もった雪をヒレの部分で左右に分けて落として、棟を雪の荷重から守るための瓦だそうです。つまり豪雪地富山県で使われる瓦なんです。(他の地域でも使われているかもしれません)
違う環境、文化、風土で使われる瓦が違うって独自の価値だと思います。
その存在は発信してないと気がつかなかった
なぜ、6月13日にこの瓦の存在を知ることができたのか?
それは、昨日淡路島に行った時にいつも色々と相談に乗ってもらっている大栄窯業の道上大輔さんが6月13日にFacebookでこの瓦のことを投稿をして、その投稿を見たからで、ひょっとすると道上大輔さんの発信がなければ一生雪割瓦の存在を知ることがなかったかもしれないんです。
普段からこの雪割瓦を目にし、使っている人にとっては当たり前の瓦で特に価値を感じることのない瓦でも、ボクにとっては新鮮で非常に興味深い瓦なんです。
って思ってたら今日、会社のカレンダーを7月に変えるとなんとそこには
ステゴサウルスの背中についてるやつみたいなのが、雪割瓦。独特の意匠で興味津々です。
マジか!
さっき一生雪割瓦の存在を知ることがなかったかもって言ったとこなのに次の日に知るんやったんやん!
7月のカレンダーにこの屋根の写真を使った人に脱帽っす。
まあそんなこともあるよね。
うーんと、何が言いたいかと言えば、自分が当たり前だと思っていることでも実はそれが独自の価値になるかもしれないってこと!
約10日ぶりに屋根に上がった今日は、昨日に引き続きそんな独自の価値について書いてみましたよ。