屋根の上にある瓦の縁起物
おはようございます、Kawara王子です。ゴールデンウィーク中ですが平日なんで普通に仕事してます。あっ昨日も仕事してました。
昨日の午前中に屋根の葺き替えの打ち合わせで行ったお客さまのお宅の屋根に縁起物の瓦があったんでそれをネタにしてブログを書きます。
ボクたち屋根屋、瓦屋は仕事でごく当たり前のように瓦を使って仕事をしてるんで日々様々な種類の瓦を見ています。そんな瓦には古くから縁起を担いだ瓦が存在しています。そんな中でも特によく目にする、使うことが多いのが鶴亀の瓦です。
屋根の両端の鬼瓦の下に巴瓦という瓦を使うのですが、その巴瓦に飾りとして付けられます。
『鶴は千年、亀は万年』と長寿、家運隆盛を意味する鶴は鳥で、鳥の場所は南側です。南側の門を朱雀門といいます。亀は水の中に棲んでいますから、北の場所。そうしますと鶴亀は縦の線、つまり未来永劫続くという意味があります。
もともと鶴と亀はともに長生きだといわれていますが、長生きというそれぞれの動物の特性プラス水の世界に棲むもの、あるいは空中に棲むものということ。縦の線というのは天皇家が長く続くように、一族一家が長く続くようにという意味があります。そういうところから、鶴亀はおめでたい象徴で、永遠に一族が継続するようにという意味で、鶴亀をもってきているわけです。
昨日のお客さまのお宅の屋根に使われていた鶴亀の瓦がこちら
亀が屋根の北の端に、鶴が屋根の南の端にそれぞれの瓦があり、長者、家内隆盛の願いを込めて方角にもこだわって使われていました。
徐々にこういった縁起物の瓦が使われる屋根も減ってきていますが、別に立派な屋根に使われるという決まりがある訳でもないし、どんな瓦でも少し工夫すれば使うこともできるので、興味のある人は相談してみて下さい。
今日も最後までお付き合いありがとうございました!