播州瓦工業株式会社が修理する雨漏りの原因の約20%はこれ
雨漏りの原因、修理方法にもいろいろあって、ちゃんと統計をとってるわけではないんだけど、屋根からの雨漏りの原因の20%ぐらいはこれが原因なんじゃないかなあ。
谷樋(谷板金)に穴が開いちゃうと雨漏りします。
谷とは、
外壁が入隅になる箇所の屋根において、異なる方向の流れが合うところにできる谷状の部分。屋根の雨水処理のために、谷には必ず谷樋を設けるようにします。
赤い枠の部分が谷で、右の屋根面と左の屋根面を流れてきた雨が集まるところです。谷には谷樋(谷板金とも)を施工して集まった雨を樋に流すようにしています。
この谷樋(谷板金)は今ではほとんどステンレス製もしくはガルバリウム鋼板製なのですが、ひと昔前までは銅製のものが多く使われていました。
ガルバリウム鋼板とは
アルミニウム・亜鉛合金メッキ鋼板のこと。
耐食性、耐熱性、加工性などに優れており、住宅・事務所・店舗・工場などさまざまな建築物に使用される。
銅製の谷樋(谷板金)は雨の影響で穴が開くことが非常に多く、雨漏りの原因になってしまうのです。
なぜ谷樋(谷板金)に穴が開くのか
なぜ穴が開いてしまうのかというと、屋根(瓦)の上を流れる雨は雨量にもよりますが、毎回同じところを流れます。そうすると谷樋(谷板金)にも毎回同じところに流れ落ちてきます。その雨の落ちる影響で穴が開いてしまうのと、もう一つは雨の酸性化が影響していて、酸を含んだ雨が銅製の谷樋(谷板金)を腐食してしまうことも穴が開く原因の一つだと言われています。
赤い丸の色が変わっている箇所に毎回瓦から雨が落ちることで徐々に板金が薄くなっていき穴が開いてしまうのです。
穴が開くと当然のその穴に瓦から雨が落ちるので雨漏りすることになります。
穴が開いた谷樋(谷板金)の修理方法
応急処置的には開いた穴を塞げばいいのですが、他の場所にも同じように穴が開く可能性が非常に高いので後々のことを考えると穴の開いた谷樋(谷板金)をステンレス製もしくはガルバリウム鋼板製の谷樋(谷板金)に交換するのが一番です。
自分の家の屋根には谷があるのー
谷に穴が開いてるのー 穴があきそうなのー
って気になる方はお近くの屋根屋さんに相談して診てもらってくださいね。
谷からの雨漏りも他の雨漏りと同様に雨の多いこの季節が要注意ですよ!